今50歳の私が社会へ出たのは1992年。女性は「結婚か、仕事か」の二者択一を迫られていた。友人の多くは、男性並みに働く狭き門の「総合職」でなく、補助的な「一般職」を志望した。数年経てば「寿退社」か、辞めるのが当然という空気だった。正社員で再就職しようにも就職氷河期で難しく、生き方が多様化して離婚も増えた。
そんな状況下、シングル女性をひきつけたのが「派遣」という非正規の働き方だった。当時は、自由度が高い、様々な会社を経験できる、事務職の即戦力ともてはやされた。正規雇用へのステップとも言われた。
神奈川県の派遣社員(48)も魅了された一人だ。…… 本文:1,043文字 この記事の続きをお読みいただくには、朝日新聞デジタルselect on Yahoo!ニュースの購入が必要です。
朝日新聞社
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